京都市立京北小中学校
- 専務取締役
- 2020年4月1日
- 読了時間: 1分
更新日:8月12日
京都市右京区・京北地域に佇む、山と空に包まれた学び舎「京都市立京北小中学校」。
地元・北山杉をふんだんに使ったこの校舎は、地域の木と人とがつながる、温かさと誇りに満ちた場所です。
また、防災拠点施設としての機能を備えるなど、安心・安全な構造となっています。
引用元:いけいけ、けいほく! 京都京北ナビ
この校舎の中心には、地域の象徴である北山杉の樹状木柱が6本、静かに立ち並びます。まるで森の中にいるかのようなその空間は、京北地域の6地区を表現し、地域の木が子どもたちの学びを支えるという強いメッセージを感じさせます。
その構造美の裏側には、私たちが携わった支保工足場の組立・解体作業があります。
完成した今、支保工も足場もすべて撤去され、私たちの仕事は一切見えません。

それでも支保工解体後、吹き抜けにそびえる6本の柱を見上げるたび、「この柱を、私たちが一度支えていたんだ」と静かに誇れる現場でした。
木が木を支える建築。
そして、見えない仕事が見える空間をつくるということ。
それが、私たち鳶の仕事であり、誇りです。
location:京都府京都市右京区
completion:2020年3月
structure:RC造・一部S造および木造
number of floors:地上2階、地下1階
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