中央区大手通り2丁目プロジェクト
- 専務取締役

- 2025年12月16日
- 読了時間: 2分
大阪・中央区エリア。
街のリズムが常に流れているこの場所で、RC造15階建ての新築工事が進められました。
現場に立つとまず感じるのは、敷地のコンパクトさ。
建物は敷地いっぱいに計画され、周囲との距離も決して広くはありません。
搬入出車両の動線には余裕がなく、タワークレーンや資材の動きも一手一手を丁寧に組み立てていく必要がありました。
その中で求められたのが、仮設計画です。

搬入出の妨げにならないよう、足場のコーナー部分はあえて2階レベルで足場を浮かせる構成を採用。
図面上ではシンプルに見えても、実際には荷重バランスや剛性、作業性を細かく確認しながら組み上げていく、テクニカルな仮設でした。

外から見る足場は、静かに建物を包み込んでいるようですが、
内側では、外壁のラインに沿って人が行き交い、工具の音がリズムよく響いています。
室内側からガラス越しに見える作業員のシルエットは、
この建物が「つくられている途中」であることを、さりげなく伝えてくれます。
敷地条件、動線制限、構造規模。
どれか一つだけを切り取ると難しさは見えにくいですが、すべてが重なったこの現場では、仮設計画そのものが現場の骨格になっていました。
大きく語られることはありません。

ただ、必要なところに必要な工夫を重ねていく。その積み重ねが、街中でも無理なく工事を進めるための、確かな足場になっていきました。
完成後には見えなくなる仮設ですが、この建物の立ち上がりを、静かに、確実に支えていた時間があったことは、写真の向こう側からも感じ取れるはずです。
location:大阪市中央区
DAY:2020年10月



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